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さきのお魚教室<イソギンチャクとクマノミたち>

Posted by sevenseas on 2020年2月3日
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お久しぶりに水中生物について!!

城ヶ島で生活していたクマノミは、この低い水温に耐えられなくなり旅立ちましたが😭

 

今回は、イソギンチャクとクマノミたちの関係についてです!

クマノミ=イソギンチャクみたいなイメージを小さいころから私は持っていてなんでか調べてみました✨(このイメージはニモをみたからついたのかな!?笑)

 

まずは、この関係性にメリットはあるのか!?

双方にメリットがあるみたいです👀

 

まずは、クマノミたちにとってのメリット

イソギンチャクに触手の小さな刺細胞があるのはご存知ですよね?

この特性でイソギンチャクはクマノミ以外の動物を排除しようとします。クマノミはこの刺細胞に順応する能力を身につけているのです。

捕食者に驚かされると、イソギンチャクの中に一時的に逃げ込んで姿をくらまします!そして、捕食者がいなくなるとイソギンチャクの近くを泳ぎ始めるのです。

 

小さなクマノミたちにとって水中世界は危険がたくさん!そんな中で生き残るためにイソギンチャクと共存しているのです。

 

しかし!

ウツボやヘラヤガラ、カサゴなどいくつかの魚は捕食できるのを知っているの度々襲われていることが。それも、イソギンチャクの近くで見かけられるそうです😱

 

ある研究では、イソギンチャクを隠れ家としているクマノミの仲間たちはサンゴ礁に生息する他の魚類よりも死亡率が低い!という結果がでています。

 

そしてその研究で、クマノミは二種類にわけられて泳ぎが得意なクマノミの仲間と苦手なクマノミの仲間に分類されます。

 

泳ぎが苦手なクマノミの仲間(ハナビラクマノミ・カクレクマノミ)たちにとって、生き残るために、イソギンチャクはとっても重要✨

それとは逆に、泳ぎが得意なクマノミの仲間(オレンジフィンアネモネフィッシュ・クマノミ)たちのイソギンチャクとの関係はゆるく…

隠れ家のイソギンチャクから1m以上離れて水中を漂うプランクトンを食べたり、一つのイソギンチャクからもう一つのイソギンチャクに移動したりなど、ある程度の距離を泳ぐことができるようです。

 

前に海洋実習あとのブログにも書いたことがあると思いますが…

繁殖時のカクレクマノミにたくさんちょっかいをかけたらガブ!!とされたりします。これはダイバーにだけでなく、他の捕食者にも果敢に立ち向かうということが言えるのです✨

 

同じシチュエーションでも、これが泳ぎが苦手なハナビラクマノミなどだったら、イソギンチャクに隠れ襲ってくることはないでしょう…!

 

次に、イソギンチャクにとってクマノミたちを住まわせるメリット!

 

イソギンチャクはクマノミたちがいなくても生きていけるようです。

しかし、イソギンチャクはクマノミたちの共生関係から少なくとも得るものがあるようで…✨

 

1つは、クマノミたちと生活をすることでイソギンチャクの成長の速度と無性生殖の率を増大させることにあります。

これを裏付ける研究が行われたのですが、その結果として、クマノミたちがいないイソギンチャクよりも、クマノミたちがいるイソギンチャクは3倍の速さで成長したことが報告されています!!

すごい成長速度の違いですね✨

 

研究では、イソギンチャクが魚を住まわせることにより触覚の再生が魚のいないイソギンチャクより早く行われるだけでなく、魚のいるイソギンチャクの方がたくさんの褐虫藻を含んでいることも明らかになっています。

褐虫藻が多くいるということは、イソギンチャクはそれだけ多くの栄養を摂取することが可能になるということなのです👀!

 

また、大きい魚のいるイソギンチャクは、イソギンチャクを狙う捕食者から身を守れるという重要なメリットもあります!

一部のエリアでは、クマノミたちがいないイソギンチャクは大型のチョウチョウウオなどにすぐに食べられてしまうそうです😱

 

日本では、イソギンチャクを狙う捕食者がすくないため、魚のいないイソギンチャクでも健康なイソギンチャクが確認されています✨

 

このように、クマノミたちはイソギンチャクに住む理由があり

イソギンチャクもクマノミたちを住まわせる理由があるのです!!

 

お互いに身を守るために共生している様子が海のなかでは他にもあるのかもしれません。

 

不思議がたくさんある海のなか、生物たちの様子をじっくりみてみるとまた新しい発見をすることができるかも😆

 

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