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第14期・2015/9-10月ITC

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全体評価:(コースディレクター:土淵 由香)

私にとってコースディレクターに昇格して初めてとなるITC。
過去のITCは、トレーニングディレクター、アカデミックトレーナーなどに参加させていただいておりましたが、責任という二文字が背中の重さを物語っておりました。
しかし今回の候補生のお二人は、私にとってその重さを軽減してくれた感があり、非常に助かりました。
故に安心してIQCに送り出すことが出来ました。
参加された候補生のお二人に感謝いたします。

川北 敏樹様 ニックネーム:カワピー #57438

ダイビング始めて間もない頃に、友達から誘われて、出会ったのがセブンシーズでした。
仕事以外の趣味をと思い立ち、「楽しかったダイビング」をもっと沢山の人に広めたいとの思いから、インストラクターを目指す事に。
仕事が多忙になり、個人的な時間が取りづらくなっても、ショップのスタッフの皆さんで色々助けて頂き、なんとかインストラクターの資格を取ることが出来ました。
ショップのスタッフもみんな、明るく、楽しく、懇切丁寧に教えて頂けるし、「このショップで良かったな」と何度も実感しました。
これからも沢山ダイビング仲間が増え、少しでも多くのセブンシーズネットワークが広がればと思います。
これからは、海洋実習等で見かける方もいらっしゃると思います。
楽しく、安全で、ワイガヤと騒ぎたながら、ダイバー仲間が増える事を心より楽しみにしてます。

鈴木 卓様 ニックネーム:スーさん #56231

11月7日、8日のIQCを受験し、どうにか合格することができた。9月初旬より週末や連休を利用し、セブンシーズで計8日間のITCの受講後である。元々インストラクターを目指すほど、ダイビングにのめり込んでいたわけでも、自分のスキルに自信があったわけでもないが、今年4月頃から何故か挑戦したい気分になっていた。

ダイビングとの出会いは割と古く、1980年頃にはダイビングをした記憶がある。ただその時は楽しかったという思い出は一切なく、怖く辛かった感だけが残っている。その後まったくダイビングから遠ざかっていた時期もあったが、数年前から中高年ダイバーとして、再び海中散歩を楽しむようになった。

その直接のきっかけは10年前に伊豆の熱海に転居したことである。むろん仕事の都合である。伊豆半島はダイビングのメッカ、ダイバーの聖地であるから、これを満喫しない手はないと考え、古い器材を引っ張り出して、恐る恐るまた潜り始めてみた。潜ることは体が覚えていたが、バディやメンバーの足を引っ張らないようにすることが精一杯、心許ない次第であった。

そんな中、心から楽しめるダイビングをするためには、今後何をどうすればいいのかを考えてみた。その結果、体調管理と基礎体力の回復が重要であることに行き着いた。そのためにダイエットで体を絞り、ジムで筋力アップを図った。また禁煙もした。食事管理とジム通いを3か月続けた結果、10㎏の減量が達成でき、昔のウェットスーツが楽に着られるようになった。しかも不眠や頭痛も解消され、体調管理もばっちり。これらの結果がフィジカルにもメンタルにも自信となり、ダイビングの更なる高みを目指してみようという、高いモチベーションになったことは事実である。ちょうどそれが2年前位のことである。しかしイントラになることを真剣に考え始めたはまだ先のことであった。それから2年間は年100本ペースで潜り、真剣にイントラになることを考え始めた今年4月に、あることにふと気づいたのである。「イントラになるにはどうしたらいいのか」である。とりあえずネットで調べてみた。どうやらITCなるものを受講しなければならないらしい。8日間の長帳場らしい、受講資格にも問題があるかもしれない、年齢制限はないようだが体力面でもつだろうか、などなど心配だらけであった。しかし焦らずマイペースで行こうと思い、来年9月(還暦)までに達成できればいいとの思いで、気楽にやることにした。そんな頃の6月下旬に、他のショップであるが、pre ITCというコースがあることを知った。ショップは沖縄、2日という短い時間ではあったが、計画設計の一助になるかと思い、試しに受けてみることにし、7月初めに沖縄へ行ってみた。しかしそのコースを受講した結果は散々たるもので、自分の予測以上にスキルが未熟であることを痛感し、一気に自信喪失となってしまった。一時はイントラになることを諦めた程であった。しかしここでの挫折感が、この2か月後には自信に代わり、セブンシーズでのITC受講に繋がるのであるから、運命とは判らないものである。

8月下旬に、たまたま東京の自宅に戻り、車で近所へ出かけた折、セブンシーズの前を通りかかった。その時頭の片隅に「プロダイバーを目指す人へ」というネットの広告があったことを思い出し、そのダイビングショップ名が確かセブンシーズだったような気がして検索したら、正にその通りであった。失った自信を取り戻したく、藁にも縋る思いで、すぐに電話をしてみたが、生憎留守電。諦めかけた時、お店からコールバックがあった。それが吉田基さんとの出会いであった。あの優しい口調で丁寧に説明してもらい、それまでの不安が吹き飛んだ。連続した8日間でなくてもよいこと、自分の経歴で受講資格があること、中高年でイントラを目指すダイバーもセブンシーズにはたくさんいること、求められるスキルも基本的なことでしかないことなど・・・。これらの言葉に勇気を貰い、再度挑戦意欲が持てたのである。

納得できれば後は突き進む、これが自分の性格だったことが幸いし、それから3カ月後、無事IQC合格を果たすことができた。もしあの時セブンズシーの前を通らなかったら、もし基さんからコールバックを貰えなかったら、おそらくイントラなるものとは一生縁がなかったように思えてならない。

これからもこの縁を大切にしていくつもりである。

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