シーサーは、沖縄県などでみられる伝説の獣の像。建物の門や屋根、村落の高台などに据え付けられる。家や人、村に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味を持ち、屋根の上に設置されるケースが多いとされる。
名前は「獅子(しし)」(元はサンスクリット語のライオン、シンハー)を沖縄方言で発音したものである。八重山諸島ではシーシーともいう。
スフィンクスや中国の石獅(石獅子、Imperial guardian lions参照)、日本本土の狛犬などと同じく、源流は古代オリエントのライオンと伝えられている[5]。犬という説もあるが、沖縄に関連の深かった中国や南方からの影響を考えてやはり獅子であろうという意見や[6]、またその音からも獅子と断言されるケースが見られる。
始まりは『球陽』によれば1689年のことで、当時火事が頻発して難儀していた人々が風水師に助言を求めたところ、その風水師は八重瀬岳の影響によるものといい、これを防ぐには獅子の像をつくりその山に向けて設置するようにと助言した。住民がその言に従ってシーサーを設置したところ火事は発生しなくなったというものである。なお、この時のシーサーは現存している(後述「最古のシーサー」節を参照)。
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