全国に約450あるといわれる貴船神社の総本社でもあります。地域名に貴船(きぶね)というものがありますが、この貴船神社には、水の神様が祀られているので、「船」は濁らずに「きふね」といいます。
「貴船」という名前は、神武天皇の母親が、黄色い舟に乗り、貴船川をさかのぼり、この地へ上陸し、水神を祀ったという伝説が由来となっています。奥宮境内には、黄色い船が小石に覆われた「御船型石」も見られます。
本宮には伊弉諾尊(イザナギノミコト)の御子神である高靇神(タカオカミノカミ)が御祭神として祀られています。この高靇神は水を司る神であり、降雨・止雨を司る龍神と言われています。
創建を明記するものが何も残っていないので、時期は不明ですが天武天皇白鳳6年、約1300年前にはすでに貴船神社が存在していたとの社伝があります。このことからも創建年代はかなり古いと推測されます。貴船川の急流は水神の神を司る貴船大社の御神威の象徴といわれています。
By kawaP